英語にできない日本語表現

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「よろしくお願いします。」は代表的な英語にできない日本語です。

ここで私が英語にできないと言ったのは「よろしくお願いします。」で伝えたい事を英語でまったく言えないという事とは異なります。単にこのようなお決まりの表現がないという事です。

「よろしくお願いします。」ではいったい何を伝えたいのか考えてみましょう。

例えば、初めて人に会った時に「よろしくお願いします。」と言いますがここではいったい何を言っているのでしょうか。「私に良くしてください。」という事でしょうか。そう考えれば、

"Please be nice to me."と言う事ができます。

でも、このようにいうと、相手は自分に悪いことをするかもしれないと疑っているようにも聞こえます。単に「私」の事だけでなく「私達二人」という視点で表現するほうが気が利いているように思います。例えば、仕事で知り合った人にたいして、「私達双方にとってビジネスがうまくゆくと良いですね。」などと考えると英語にすることができます。

"I hope the business will go well for both of us."

なんとかうまく訳せましたが、友人の友達を紹介された時などに、

"I hope the business will go well for both of us."

などと言ってはずいぶんしらけてしまいそうです。状況にもよりますが、例えば「いっしょにスポーツでも楽しみましょう。」といった状況なら、

"Let's have fun."

などと言ってもよいかもしれません。でも、最後に付け加えておきますが、日本語の「よろしくお願いします。」のようにおきまりの表現ではないので、無理に何か言う必要はありません。友人同士の集まりならちょっとぐらい変な事を言っても場を盛り上げる冗談のようになるかもしれませんが、仕事で変な事を言っては信頼性に関わることもあるかと思います。




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